二胡上達のヒント
右手の手首を使いすぎない
二胡は手首の使い方が重要というのはよく言われることですが、
ではどういうのが正しいのかというと、誤解されていることが多いです。
(1)手首をまったく使わない
(2)手首をちょっとだけ使う
(3)手首をしっかり使う
1~3のうち、どれが正しいでしょうか。
「使う」というのは、手首を返す、ということですが、
1が誤りであることはすぐにわかりますが、
2と3ではどちらが良いのでしょうか。
二胡奏者の演奏動画を見ていると、手首をくねくねと派手に使っているものがあり、
それはそれで美しいですが。。。
これは、魅せるための演出であり、正しい手首の使い方とは言えないと思います。
そもそも、手首を使うのはなんのためでしょうか。
・弓の押し引きを反転するときに、弓が減速してしまうのを防ぐ
・弓の押し引きを反転するときに、音の切れ目を少なくする
・弓の押し引きを反転するときに、発音をしっかりとさせる
・弓の押し引きを反転するときに、アクセントが付かないようにする
こんな感じでしょうか。
ところが弓の反転時に、(3)手首をしっかり使う にしてしまうと、
弓の動きと、右腕の動きが打ち消しあって、
**弓が止まってしまいます**
正解は、(2)手首をちょっとだけ使う です。
正解の2は、動きとしては、1の全く使わないのと近いのです。
(3)手首をしっかり使う にすると、正解からは、むしろ遠ざかってしまいます。
手首の使い方のコツは、また別の機会に書こうと思います。