二胡上達のヒント
CDと一緒に練習しない(1)
日頃の練習はどのような方法でしていますか。
模範演奏CDを流しながら、
それと一緒に弾いている方も多いのではないかと想像します。
しかし、わたしは、それはやめた方がいいと考えます。
☆
その理由のひとつは、CDからの音を同時に聴くことにより、
「自分が弾けているような気がしてしまう」
ためです。
練習するときに、自分の出した音をよく聴くように、ということはよく言うのですが、
CDと一緒に弾くと、相対的に自分の音が聴ける度合いが下がるため、
音程、リズム、の間違いに気づけない、ということが起こります。
また、譜割があいまいな箇所も、なんとなく弾けているような気になることも多いです。
☆
練習のときに、いちばんいいと思うのは、メトロノーム練習だと思います。
自分の音がしっかりと聴こえて、
音程やリズムがしっかりと確認できます。
譜割をしっかりと意識しないと弾けないので、
その理解が足りていないところを、確実にすることができます。
あやしい箇所を何度もリピートできることもよいです。
CDだと、あやしくても、そのままやり過ごすことになりかねないですが、
メトロノームだと、同じところを何度もグルグルと、
納得できるまで練習できますから。
何度もグルグルやる練習は、
クセになるほど気持ちよくなってきますよ。
☆
一方、CDと一緒に練習した方がいいフェーズも存在します。
曲全体の理解を深めるとき、
曲の世界観を確認するとき、
などは、CDと一緒に練習するといいと思います。
使い分けるといいですね。
しかし、練習の大部分は、メトロノームに充てるのがいいと思います。
(2)に続く。。。