二胡上達のヒント
リズム~付点音符
二胡の初心者は、付点音符がうまく弾けていない人が多いです。
付点の付いた音の長さが短くなってしまいます。
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たとえば「朧月夜」の冒頭部で考えてみます。
ミミドーーレミソソラソー、のところ。
付点は、元の音の1.5倍の長さ、
下線は半分の長さ、
になりますので、それぞれの音符の長さは、図のようになります。
この曲は、4分の3拍子の曲ですが、
8分音符の長さを基準にすると、整数になるので、わかりやすいです。
以下、8分音符での長さで書いていきます。
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ドの付点の付いた音。
この音の長さは3になるのですが、二胡で弾いたときに、
長さが2になってしまう初心者の人が多いようにお見受けします。
そういう人に、リズムが合ってないと指摘したとき、
「自分は正しいリズムで弾けていると思う」と言うのです。
つまり、気付けていないのです。
試しに、自分の演奏を録音して聴いてみれば気付けると思うので、
やってみてください。
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リズムの練習方法。
口で歌いながら、手拍子してみてください。
そのとき、音符の長さの「数」だけ、音符を歌ってください。
ミ ミ ド ド ド レ ミ ソ ソ ラ ソ ソ
これはちょっと歌いにくいので、
伸ばす部分は、母音だけにすれば歌いやすいです。
ミ ミ ド オ オ レ ミ ソ ソ ラ ソ オ
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これを何度もやって、しっかりと頭にリズムを入れられたら、
音符の数だけ伸ばして歌っていたところを、元に戻してください。
ミ ミ ド ー ー レ ミ ソ ソ ラ ソ ー
手拍子する数は戻さずに、音符の長さの数だけたたいてください。
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手拍子で歌う練習はしっかりとやって、
頭にリズムを入れてしまってくださいね。
楽器に持ち替えるのは、そのあとですよ!
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今回は、朧月夜を例にやってみました。
この曲は、いちばん短い音が、8分音符ですが、
16分音符が含まれている曲はどうすればいいでしょうか。
音符の長さを2倍ではなく、4倍にしてください。
これで、音符の長さが整数になります。
あとは、同じやりかたでOKです。