二胡上達のヒント
右手と左手のタイミング(2)
右手と左手のタイミング(1)の続きです。
前回は、右手の反転の極めて短い時間の中で、
左手の運指をするということを書きました。
さらにミクロに分析してみましょう。
☆
弓を反転するタイミングで、
弓が弦から浮いている、つまり圧力が不足しているとよくありません。
弓が動きだしたあとで、弦に着地する感じです。
これでは、弓がすべってしまい、発音が悪くなってしまいます。
☆
ではどうするか。
弓を動かし始める前に、
「弓を弦に【当てる】」
というフェーズが必要になります。
☆
では、反転のタイミングを、いまいちど、まとめてみます。
反転開始
(このタイミングでは弓が一瞬止まっているというイメージです)
↓
(1)左手の指で弦を押さえる
↓
(2)弓を弦に【当てる】
↓
(3)弓を動かす
↓
反転終了
この一連の流れを、限りなくゼロに近い時間内でおこないます。
限りなくゼロに近い時間内におこなう処理なので、
「同時」とも言える時間での処理ではありますが、
上記の順番は、決して前後してしまってはいけないのです。
☆
わたしのレッスンでは、
上記タイムラインの、1、2、3の順番を間違えないように、と言っています。
これがうまくいっていないことは、出音で判断できます。
わざと順番を変えてみて、出音の違いを感じ取ってください。
☆
これも、ゆっくりと練習してください。
出音で判断しながら、タイミングを整えていってください。
考えて合わせるものではなく、身体に覚え込ませるようにしてください。