右手と左手のタイミング(2)

右手と左手のタイミング(2)

二胡上達のヒント

二胡上達のヒント
右手と左手のタイミング(2)

右手と左手のタイミング(1)の続きです。

前回は、右手の反転の極めて短い時間の中で、
左手の運指をするということを書きました。

さらにミクロに分析してみましょう。


弓を反転するタイミングで、
弓が弦から浮いている、つまり圧力が不足しているとよくありません。

弓が動きだしたあとで、弦に着地する感じです。

これでは、弓がすべってしまい、発音が悪くなってしまいます。


ではどうするか。

弓を動かし始める前に、
「弓を弦に【当てる】」
というフェーズが必要になります。


では、反転のタイミングを、いまいちど、まとめてみます。

反転開始
(このタイミングでは弓が一瞬止まっているというイメージです)

(1)左手の指で弦を押さえる

(2)弓を弦に【当てる】

(3)弓を動かす

反転終了

この一連の流れを、限りなくゼロに近い時間内でおこないます。

限りなくゼロに近い時間内におこなう処理なので、
「同時」とも言える時間での処理ではありますが、

上記の順番は、決して前後してしまってはいけないのです。


わたしのレッスンでは、
上記タイムラインの、1、2、3の順番を間違えないように、と言っています。

これがうまくいっていないことは、出音で判断できます。

わざと順番を変えてみて、出音の違いを感じ取ってください。


これも、ゆっくりと練習してください。

出音で判断しながら、タイミングを整えていってください。

考えて合わせるものではなく、身体に覚え込ませるようにしてください。