右手と左手のタイミング(1)

右手と左手のタイミング(1)

二胡上達のヒント

二胡上達のヒント
右手と左手のタイミング(1)

二胡では、右手は運弓、左手は運指をしています。
このタイミングを合わせないと、発音が悪くなります。

タイミングを合わせると言っても、
両手を同時にやるようなイメージでは良くありません。


推弓(おしゆみ)と拉弓(ひきゆみ)が切り替わることを
ここでは「反転」と呼ぶことにしましょう。

音と音をなるべくつなげるために、
反転は、なるべく短い時間で済ませることが必要です。
(そのために、右手の手首の使い方が重要です)

実際には、限りなくゼロに近づけることは可能なはずです。


反転の開始から、反転の終了まで、
時間にして、ほんのわずかな時間ですが、

左手の指を押さえるのが、反転の終了よりも遅くなってしまったら、
音の出始めで、違う音に切り替わってしまい、発音も乱れます。

逆に、
左手の指を押さえるのが、反転の開始よりも早くなってしまったら、
音の最後の方で、違う音に切り替わってしまいます。


結局、反転の開始から、反転の終了の、限りなく短い時間の間に、
左手の指を押さえる必要があることになります。


ゆっくりの曲であれば、タイミングの問題は、
音ではわかりにくいかも知れませんが、

速い曲になると、発音(特に音の出始め)が悪くなったり、
相対的に、発音時間が短くなってしまい、
きたない音に感じてしまいます。


練習するときは、とにかくゆっくり、タイミングを正確に。

ゆっくり→早く→ゆっくり→早く
などと、交互にやると良いと思います。

右手と左手のタイミング(2)に続く