二胡上達のヒント
となりの芝は青い
グループレッスンのときは、生徒さんは、
別の生徒さんの音を聴きながらのレッスンになります。
「自分はぜんぜんうまくならないけど、クラスメイトはすごくいい音がしている。
自分だけ遅れているみたいで焦る」
というような感想を聞くことがよくあります。
講師からみて、
隣のクラスメイトよりもいい音出している人が言っていることが多い印象があります。
謙遜もあるのでしょうが、、、
☆
自分の音は、手元から直接、雑音もいっぱい聞こえてきます。
一方、クラスメイトの音は、相対的に雑音が聴こえにくいので、いい音に聴こえる。
そういうことはありえるのではないかと思います。
自分が出している音の、雑音成分は、意外と聴いている人には届いていなくて、
いい音に聴こえているのではないかと思います。
雑音が多いからと言って、雑音を抑えるために、
運弓を弱くするのはあまりよくないと思います。
もちろん雑音は減るでしょうが、
いい音の成分は、それ以上に減ってしまいます。
二胡は、楽器を鳴らしてこそなんぼ、と思います。
特に初心者のうちは、「きれいな音を求める」ことよりも、
「いかに楽器をよく鳴らせるか」ということを重視した方がいいように思います。
当面の理解としては、「大きな音を出す」、ということで構いません。
きれいな音を追求してから音量を出すのは難しいですが、
楽器をよく鳴らす練習をしてから、きれいな音を追求するのは合理的です。
☆
となりの芝は青い。。。
自分の音を客観的に聴くためにも、
録音してしっかり聴くことは、とても大事です。